2020.02.21
このエントリーは、Kindleのサイズ選びでお困りの人向けに書きました。
果たしてKindle端末は、Oasisの7インチがいいのか、Paperwhiteや無印の6インチでいいのか?
すべてのKindleデバイスを制覇して、かつiPadも7.9インチから12.9インチまで揃えているぼくが、その使用感をレビューして行きたいと思います。
こちらを読めば、サイズ選びのお悩みが解消されること請け合いです(^^)
2020年現在、Kindle Oasisは7インチで、その他2種類のデバイスは6インチとなっています。時間が経つとサイズが変わるかもしれませんので、念のためAmazonでもご確認ください。
7インチと6インチ、微妙な違いではありますが、ぶっちゃけますと、この程度の違いならどっちでも読みやすさに違いはありません。
小説、実用書、専門書など、テキストベースの書籍ならじっくり熟読できると思います。
ですが問題なのは……マンガ。
そう、ニッポンにおいては最多出版点数を誇る、マンガの読書!
これが問題なのです。
果たしてマンガは、6〜7インチで読めるのでしょうか?
Amazonさんは6〜7インチでマンガも読めると謳っておりますが、ぼくの感覚からすると、6〜7インチのサイズでマンガは……ちょい小さい(^^;
もちろん読めなくはないのですが、絵柄も小さければ吹き出しも小さい。ふりがな(ルビ)なんて豆粒のようです。なので紙のコミックスと比較すると、どうしても迫力や読みやすさは一段階落ちてしまうと思われます。
例えるなら、文庫本になったマンガを読む感覚に似ていますね。
下掲は、紙コミックスとKindle Oasisを比べた写真。本体も一回り小さいし、画面はさらに小さくなります。
ということでマンガを読むには、2020年現在では、Kindle Oasisの7インチでもちょい小さいという感じです。Kindle端末の8インチ、出してくれないかなぁ。
ただ『文字が小さい』『迫力にかける』というのはどれもぼくの主観ですので、「文庫サイズのマンガで十分」または「いままでスマホで読んでいた」という人でしたらKindle Oasisでもいいかと思います。
これはもちろん、技術書や雑誌などの大型本にも当てはまります。
例えばこういう雑誌には、『この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。』という注釈がありますが、これは誌面が画像で、レイアウトが固定化されているということ。スキャナで取り込んだ書類のようなものです。
こういった大型本を読むには、6〜7インチのサイズではさすがにちょっとキツいかと。マンガよりも字面が多くて、かつ文字が小さいですからね。
さらにKindle Oasisは、拡大縮小ももっそりと遅くて、拡大縮小しながら読めなくはないんですがストレスがたまりそうな感じです。まぁ電子ペーパーという画面特性上、やむを得ないのだと思いますが。
なので、レイアウト固定本は読みづらいですね。
ぼくは、マンガや大型本に適したサイズは10インチ前後だと思っています。
そこで登場するのが、いわずもがなiPadですね。iPad以外のタブレットでもいいですが。
2020年現在、一番廉価なiPadは10.2インチで、価格については約3.8万円。(正確な価格はこちらへ)
10.2インチのサイズがあれば、大きな画面でマンガを十分に堪能できるでしょう。
下掲写真は10.5インチのiPad Proですが、画面が紙コミックスより大きいのが分かるかと思います。
それと、飛ばし読みや速読をする人も、画面は大きいほうがいいです。
6〜7インチでもできなくはないですが、やはりできれば10インチ前後が理想的ですね。
それとKindle Oasisは電子ペーパーなので、ページめくりがワンテンポ遅いのも難点です。
ページめくりの速度は下掲動画で。
ということで、飛ばし読み・速読する人もKindle Oasisはちょっと適さないかなと思われます。
それでは結局、Kindle Oasisの使いどころはいったいどこにあるのでしょうか?
まず何よりも、レイアウト可変(リフロー)型の書籍で、熟読が必要な書籍は非常によいサイズです。
例えば、小説・実用書・分厚くなりがちな専門書など。紙書籍の形状でいえば、文庫・新書・ソフトカバー・ハードカバーは6〜7インチのサイズで十分読めます。
最初にマンガと大型本をクローズアップしてしまったので印象が悪くなったかもですが(^^;、逆をいえば読みにくいのはマンガと大型本だけ。
まぁニッポンの出版事情が特殊なのかもしれませんね。帰国子女の知人に聞いたら、アメリカではそこまでマンガなどは多くないなどといっていましたし。彼の趣向によるところも大きいかもしれませんが。
ということで、テキストベースの書籍をフツーに読書するならば、6〜7インチのサイズはぴったりだ、ということ。本屋さんからスタートしたAmazonですから、そこの設計は抜かりないわけですね。
それと、移動中にたくさん本を読みたい人にもうってつけです。
とくにハードカバーなんて、重いワかさばるワでしたが、Kindleに入れてしまえば、あの薄さ・軽さで何千冊と持ち歩けます。
そもそもハードカバーって、モノとしての所有欲を満たすためだけのあるわけだから、もともと読書しにくいパッケージでしたし。
話がiPadにまで及んでしまいましたが、結局のところ、Kindle各端末の6〜7インチ程度のサイズ差は、読み心地は変わりません。
それよりも形状のほうが重要かもです。
これもぶっちゃけてしまうと、Kindle Oasisの『人間工学的デザイン』というのは、ぼくはあんまりなじまないんですよねぇ(^^; サイドボタンが付いているあの形は。
なぜぼくになじまないのかというと……ぼくは、寝転がって読書することが圧倒的に多いから!
布団に入ってごろん、ソファの上でごろんとしながら読書するのが至福、なのです。
そんな感じで横になってKindle Oasisを手に持とうとすると、なんか妙に持ちにくいのです。文面だとちょっと伝えきれないのがもどかしいですが。
おそらくKindle Oasisは、座る・立つ姿勢に最適化されたデザインなのだと思います。だからゴロ寝して読書しない人は、Kindle Oasisで問題ないでしょう。
さらに気になるのは価格ですね。ここで、Amazonの比較表を今一度見てください。
Kindle OasisとKindle Paperwhiteと比べると、そこまで必要な機能差はないようにぼくは思えます。
という感じで、「絶対に使いたい機能」という程でもないかなと。
では最安値のKindle(無印)とKindle Paperwhiteを比較してみると……防水機能の有無はかなり大きな違いかと。
この防水機能は、必須で欲しいという人は多いかもしれませんね。お風呂で読書するために。
ちなみに解像度も、テキストを読むだけだったらKindle(無印)の167ppiでぜんぜん読めます。よほど小さな文字にでもしない限りは。
ということで、形状と価格を考慮すると購入目安は以下の通り。
ちなみにぼくは、マンガ・大型本・飛ばし読みで済む本はiPadで読んで、小説や専門書など熟読したい本はKindle Oasisで読んでいますが、「Kindle Paperwhiteで十分だったなー(^^;」と後悔気味のユーザーです(笑)
以上、ご参考になれば幸いですm(_ _)m
カテゴリー:Kindle Oasis
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