2020.02.27
今回はKindle OasisとiPad(無印)を比較して、どっちを購入したらいいかを考えてみたいと思います。
これまでにぼくは、Kindle(無印)もPaperwhiteもOasisも一通り使って、iPad(無印)もiPad miniもiPad Proも全部試してみましたので、その経験からお話します。
このエントリーを読み終えれば、あなたに必要な端末がスッキリ分かると思いますのでぜひご一読ください。
それとKindleとiPadを比較するとき、避けて通れないのがスマホの存在ですので、それも加味してお話します。
Kindle OasisかiPad(無印)かを比較するとき、その分岐点となるのは漫画です。
もし漫画をたくさん読むのなら、10.2インチの大画面であるiPad(無印)がいいでしょう。
Kindle Oasisでも漫画は読めなくないのですが、7インチだと小さくてイマイチ迫力に欠けますね。最低でも、iPad miniと同等の8インチは欲しいところ。
それと漫画にも様々なサイズがありますので、例えば『まちかどまぞく』のような4コママンガで、絵柄も台詞もふんだんに書き込まれている力作ですと、Kindle Oasisではかなり小さくて、解像度が高いので文字こそ潰れはしませんが、小さな文字と絵柄では眼精疲労がたまります。
拡大縮小して読めばいいかといえば、Kindle端末に採用されている電子ペーパーはその反応速度が遅いのですね。拡大縮小の様子を動画に収録したのでご覧ください。
Kindle Oasisの拡大縮小の様子
この反応速度だと、拡大縮小しながら漫画を読むのは厳しいと思います。
ただし、ここで登場するのがスマホです。
もしこれまで、スマホの小さな画面で、あまり拡大縮小することなく漫画を読んでいたのだとしたら、Kindle Oasisで漫画を読むことは可能だと思います。
画面大小による迫力の感じ方は慣れによるところが大きいので、これまで使っていた端末より大きい画面に乗り換えるなら迫力を感じることができるわけですね。同じ理由で、もっぱら文庫判の漫画を読んでいた、という人もKindle Oasisで大丈夫。
ですが紙コミックスから電子漫画に移行したい、という人は紙コミックスより一回り小さいKindle Oasisの画面では迫力を感じにくいでしょうから、その場合はiPad(無印)がいいでしょう。
Kindle Oasisは本体も画面も青年誌漫画(B6版)より一回り小さい。
しかしスマホや文庫で漫画を読んでいた人とはいえ、Kindle Paperwhiteの6インチとなると更に小さいのでオススメはしません。もっというとKindle(無印)は6インチでしかも解像度が低いので、小さな文字や絵柄は潰れてしまう恐れもありますのでNGですね。
漫画はいまだ圧倒的な出版点数なので漫画を分岐の基準にしましたが、大型本や図版本など、レイアウト固定の電子書籍も漫画と同様とお考えください。大型本・図版本とは『イチから始めるPhotoshop』とか『○○写真集』とかのこと。その手の本はiPad(無印)のほうが読みやすいでしょう。
ということでこの項目をまとめるとこんな感じです。
漫画を読まない場合、iPad(無印)よりKindle Oasisのほうがいいでしょう。
iPad(無印)は、読書の他にも何でもできますが、けっきょくその『なんでもできる』はスマホにお株を奪われてしまいました……いや、ぼく個人としてはiPhoneよりiPadのほうを多用しているんですけどね。世の中的にはやっぱりスマホなのです。
つまりはコミュニケーション・動画視聴・ゲームプレイ・音楽再生・ブラウジングなどはこれまで通りスマホでやって、読書のみKindle Oasisを使う──その方が電子ペーパーだから紙の読み心地に近い、という使い分けが成り立つかなと思います。
ですが!
漫画を読まないなら、Kindle Oasisの7インチは不要ではないかな、と。
そこでオススメなのがKindle OasisではなくPaperwhite。そのほうが高コスパです。
もっといえば、お風呂読書はしないから防水機能いらない、というなら一番安いKindle(無印)でいいですね。
Kindle(無印)とPaperwhiteの重要な違いは、防水の他は解像度ですが、テキストベースの書籍を読むだけだったらKindle(無印)の解像度でもぜんぜん大丈夫です。
そしてKindle PaperwhiteとOasisの違いですが、Amazonの比較表をまず見てください。
ハイエンドのKindle Oasisには様々な機能が付いていますが、防水機能を除き、「あれば便利」だけど「ないと困る」機能ではないと思います。例えば以下のような感じ。
ちなみAmazonの比較表には記載ありませんが、PaperwhiteとOasisとを比べると、端末操作時の反応速度にも違いがあって、さすがにOasisのほうが早いです。
端末操作の反応速度とは、例えば、電子書籍をダウンロードするとき、ライブラリを開くとき、ストアで書籍を購入するとき、画面をスクロールするとき(書籍のページ送りではなくホームやライブラリなどの画面)などのことですね。これらの反応速度はOasisに軍配があがります。
ですがOasisがそこまで早いかというとそうでもなく、スマホになれているとやっぱり「遅いなぁ」と感じるし、逆にPaperwhiteが遅すぎて使えない、かというとそこまで遅くはありません。
それに、読書中のページ送りはどちらもまったく遅延することなくめくれます。この点はさすがAmazonです。
なので端末操作時の反応速度も、「速いほうがいいけれど、読書自体には問題ない」といえます。
そんなわけで、漫画を読まない場合をまとめますとこんな感じ。
最後に、電車での移動中や、カフェでの読書の際はどの端末がいいのかを考えてみたいと思います。
Kindle各機種ともに小さくて軽いですから、どの端末を持ち出すにも不便はないでしょう。まぁ強いていえば、やっぱりコンパクトな方がいいと思うのでPaperwhiteがおすすめではありますね。
屋外でも漫画を読みたいという場合は……基準は上記の通りで、スマホや文庫サイズで漫画が読めるならKindle Oasis、そうでないならiPad(無印)、ということにはなります。
ですがiPad(無印)は、持ち出すにはけっこうデカいんですよね。カフェなど落ち着ける場所でなら使えますが、電車内でつり革に掴まっての使用は取り回しに苦労しました。背面にハンドルホルダーでも付けないと落っことしそうになりましたね(^^;
だから予算が許すのなら、屋外使用メインで考えるなら7.9インチのiPad miniはベストサイズと思います。ただしけっこう高いんですよねー。
ということで屋外使用まで考慮した上での最適端末はこんな感じ。
以上、ご参考になれば幸いです(^^)
カテゴリー:Kindle Oasis
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